
キッチンカーは「場所探し」で9割決まる
キッチンカーを開業して車も内装も準備したのに、いざ営業しようとすると「どこで売ればいいのか分からない」——これは新しくキッチンカーを始めた人がほぼ全員ぶつかる壁です。
飲食店なら店舗の立地が最初から決まっていますが、キッチンカーは移動できるぶん、出店する場所を自分で見つけなければなりません。そして、この場所選びこそが売上を大きく左右します。同じメニュー、同じ価格でも、人通りの多い場所と少ない場所では1日の売上が何倍も変わることは珍しくありません。
ここでは、キッチンカーの出店場所を探す代表的な7つの方法を紹介します。それぞれに向き・不向きがあるので、自分のメニューやエリアに合った方法を組み合わせて使うのがおすすめです。
方法1:公園や公共スペース
自治体が管理する公園や広場は、キッチンカーの定番の出店先です。休日は家族連れやランナーなど人が集まりやすく、幅広い客層にアプローチできます。
ただし、公共スペースでの営業には自治体への申請や許可が必要なケースがほとんどです。「都市公園占用許可」など手続きの名称や条件は自治体ごとに異なるため、出店したい公園を管轄する役所や公園事務所に事前に問い合わせましょう。人気の公園は出店枠が抽選になることもあります。
方法2:イベント・お祭り・マルシェ
地域のお祭り、音楽フェス、マルシェ、スポーツイベントなどは、短期間に大勢の来場者が集まる絶好の出店機会です。1日で通常の何倍もの売上が期待できることもあり、キッチンカーの花形とも言える出店先です。
イベント出店は、主催者が出店者を募集する形が一般的です。募集情報はイベントの公式サイトやSNS、キッチンカーのマッチングサービスなどで見つかります。人気イベントは出店希望が集中するため、早めの応募と、主催者に選ばれるための魅力的な出店内容(メニュー・写真・実績)の提示が重要になります。
方法3:商業施設・ショッピングモール
ショッピングモールやアウトレット、ホームセンターの駐車場スペースなどにキッチンカーを誘致している施設も増えています。買い物客という母数の大きい客層に接触でき、天候に左右されにくい屋内型の施設もあります。
商業施設は集客力が高いぶん、出店料や条件のハードルがやや高い傾向があります。施設の担当部署への直接営業のほか、施設とキッチンカーをつなぐ運営会社やマッチングサービス経由で出店できる場合もあります。
方法4:オフィス街・ビジネス街
平日のランチタイムを狙うなら、オフィス街は非常に有力な選択肢です。働く人たちは短時間で食事を済ませたいニーズがあり、キッチンカーの手軽さと相性が抜群です。同じ場所に定期的に出店してリピーターを増やせば、安定した売上が見込めます。
オフィスビルの敷地や周辺で出店するには、ビルの管理会社や運営元との交渉が必要です。近年はオフィスビルがキッチンカーを福利厚生の一環として誘致するケースも増えており、こうした情報はマッチングサービスに集まりやすくなっています。
方法5:大学・専門学校
大学や専門学校のキャンパスも、学生という安定した客層が見込める出店先です。学食だけでは物足りない学生のニーズを取り込め、オープンキャンパスや学園祭などの行事では特に大きな集客が期待できます。
学校への出店は、大学の生協や事務局、学園祭であれば実行委員会が窓口になります。長期休暇中は学生が減るため、営業できる時期が学事日程に左右される点は考慮しておきましょう。
方法6:マッチングサービスを使う
ここまで紹介した方法は、いずれも「出店したい場所を自分で見つけて、管理者と個別に交渉する」必要があります。これは手間も時間もかかり、初心者にとってはハードルの高い作業です。
そこで近年広がっているのが、キッチンカーと出店場所をつなぐマッチングサービスです。出店場所を探している募集者(公園・イベント・商業施設・オフィスなど)と、出店したいキッチンカー事業者を、オンライン上でマッチングしてくれる仕組みです。
マッチングサービスを使えば、複数の出店先候補をまとめて比較でき、条件や出店料も事前に確認したうえで応募できます。個別に交渉先を探し回る必要がないため、開業したばかりで人脈のない事業者ほど恩恵が大きい方法です。
方法7:SNS・口コミ・横のつながり
最後は、SNSや同業者とのつながりを活用する方法です。キッチンカー仲間から「この場所が空いた」「あのイベントが募集している」といった情報が回ってくることは実際によくあります。X(旧Twitter)やInstagramで出店情報を発信していると、施設側から声がかかることもあります。
ただし、こうした横のつながりは、ある程度の実績と信頼関係を築いてから機能するものです。開業当初はまず上記1〜6の方法で出店実績を積み、そこから人脈を広げていくのが現実的です。
まとめ:複数の方法を組み合わせよう
キッチンカーの出店場所探しには、公園、イベント、商業施設、オフィス街、学校、マッチングサービス、SNSと、さまざまな方法があります。どれか1つに絞るのではなく、平日はオフィス街、休日はイベント、というように複数を組み合わせることで、営業日数と売上の安定につながります。
とはいえ、開業したばかりで「まず1つ目の出店先を確保したい」という段階では、自分で交渉先を探し回るのは大きな負担です。そんなときは、出店場所と事業者をつなぐマッチングサービスを活用するのが近道です。
出店コネクトナビでは、キッチンカーの出店場所を探している募集者と、出店したい事業者をマッチングしています。条件を確認しながら出店先を探せるので、最初の一歩を踏み出したい方はぜひ活用してみてください。